インドネシア
グルメ
香ばしい絶品ナシゴレンを求めて

(東京・外苑前)正真正銘バリニーズの味が楽しめる「ブリ・マデ」

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著者撮影

こちらのお店とは、以前「都内で一番美味しいナシゴレン」を求めて食べ歩きをした際に出会った。

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本格的なサンバルを用い、香ばしいナシゴレンを提供するお店は殊のほか少ない。大多数の日本人がインドネシアと言えばバリ、バリと言えばリゾートというイメージを持っているためか、お店の方もイメージに合わせてまろやかな味わいで作ってしまうのだろう。しかし、こちらのナシゴレンについては、正しく本場のバリの味。一口で魅了されてしまった。後にバリ好きの友達に聞いても、こちらはやはり他店とは一味異なるとの事であった。

お店は外苑前駅に程近く、青山通りからキラー通りに少し入った場所にある。ビルの2階にあるが、控えめな外観で、入り口が少々分かり辛い。逆に言えば隠れ家感があって良いのだが、初めて訪問される際には、入り口の写真を参考にされたい。

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著者撮影

店内は4人掛けのテーブル3台と、2人掛けのテーブル1台に加えて、窓際のカップルシートとカウンター席が5席あり、小体ながらも様々なニーズに応えるレイアウトとなっている。”cozy”という表現がぴったりな空間だ。

 
この度は2名で訪問したので、複数の料理を頂く事に。メニューを開き、先ず目に飛び込んでくるのがお店オリジナルのサンバル。トップページに掲載し、しかも複数種類あるところが実に魅力的。先ずは、ビールのお供に「クルプック・バビ(豚皮のせんべい)」、「サンバル・マタ」、「サンバル・セレ・タビア」をオーダー。

ビンタンビール 680円
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著者撮影

炭酸が控えめで、コクとほのかな甘みが特徴。軽い味わいなので女性でも飲みやすく、辛口な料理との相性が良い。

 
クルプック・バビ 300円
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著者撮影

バリでは一般的なスナックとのこと。せんべいと言っても豚皮を揚げているので、旨味があり香ばしい。サンバルを付けて頂くと魅力が倍増する。

 
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著者撮影

サンバル・マタ 300円
バリのハーブをぜいたくに使ったフレッシュなサンバル。ハーブの中ではコブミカンの葉(ジュルックプルットゥ、タイで言うバイマクルー)の香りが印象的。玉ねぎと共に爽やかな味わいのサンバル。(写真右)

サンバル・セレ・タビア 300円
発酵海老味噌の風味豊かなツウ好みのサンバル。海老味噌(トゥラシ、タイで言うガピ)は巧く使われており、コクを活かし、変なクセは無い。辛味を示す唐辛子マークはサンバル・マタと共に3つだが、こちらの方が辛い。(写真左)

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著者撮影

サテ・アヤム 400円(2本)
鶏肉の串焼き。ナシゴレンと並んで日本人がイメージする代表的なインドネシア料理ではないだろうか。ヘタなお店で頂くとピーナッツが濃厚過ぎたり、甘みが強すぎたりするが、こちらのサテ・アヤムはバランスが良好。炭の香りが食欲をそそる。(写真右)

サテ・リリッ 500円(2本)
鶏つくねの串焼き。ハーブを練り込んでおり、香り高い。そこに程よい辛味が加わり、パクパクと頂いてしまう。(写真左)

 
ビールの後はインドネシアの焼酎「アラック・オブ・バリ」を。

アラック・オブ・バリ 680円
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著者撮影

もち米で作られた焼酎で、アルコール度数は30度と少し高め。独特の甘みが面白く、ココナッツ風の香りが南国を彷彿とさせる。東南アジアの蒸留酒の中でもかなり美味しいのではないかと感じる。

 
イガ・パンガン 1,500円
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著者撮影

バリ風スペアリブのグリル。お店訪問の前月にバリに行っていた同行者いわく、現在バリでスペアリブ料理が流行っているとの事。少しお値段が張る料理だが、ならば、とオーダーしたところ大正解。じっくりと煮込んだスペアリブを焼いているようで、ほろほろと柔らか。下味と炭の香りが病み付きになる。

 
ソト・アヤム 850円
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著者撮影

鶏肉と春雨のスープ…と言うメニューの説明は簡素だが、届いてみると具だくさんでゴージャス。その上、スープの味も複雑で非常に美味。ココナッツの香りが上品に漂い、調味料とハーブが調和。スープを吸った春雨も魅力的。

 
ナシゴレン 900円
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著者撮影

以前食べた時から変わらず美味しい。ピリ辛で香ばしく仕上げており、幾らでも食べられそうな味わい。サンバルを付けて頂くと可能性が広がる。

 
オーダーしたサンバル以外にも、各料理によって様々なソースが出てくるところもお店の魅力。色んな味を組み合わせて頂く楽しみがあり、リピートしても楽しめるお店だ。

 

著者 : yuya

手料理も愛するタベアルキスト。ハタチの頃からバックパッカー旅行をしており、世界を丸っと食べ歩き。特に東南アジア諸国と中国が大好きで、屋台メシを食べて、現地の市場で調味料や調理器具を買い付けてくるのが旅の楽しみ。日本国内でも、出来る限り現地に近い味わいのお店を探して日々徘徊。

初回投稿日:2016年2月16日
情報更新日:2020年3月31日(情報追加更新 by 編集部)

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