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古さと新しさが交差

バンコクのレトロな通りを街歩き!ジャルンクルン通りを歩いてみよう


著者撮影

バンコクのBTSサパンタクシン駅前を走る大通りをジャルンクルン通りといいます。ジャルンクルン通りは、今から約150年前にできたタイで初めての車道。長い歴史を持ち、タイらしいレトロな町並みが続く通りです。

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さらに、最近ではアート・デザインの複合施設であるTCDCが移転。おしゃれなレストランやカフェが続々とオープンするなど、最新のバンコクの風も感じられます。そんな古くて新しいジャルンクルン通りを歩いてみませんか?

今回ご紹介するジャルンクルン通り散策コースは、BTSサパンタクシン駅から国鉄フアランポーン駅までの約3kmの道のりです。途中カフェやマッサージ店などで休憩しつつ、のんびり歩いてみてください。

 

BTSサパンタクシン駅からジャルンクルン通りへ

街歩きの始点となるBTSサパンタクシン駅に着いたら、3番出口から出てみましょう。まず目に飛び込んでくるのは、真っ赤な塗装が印象的なトラック。


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これはソンテウという乗り物で、バンコクの庶民の足です。駅前がソンテウの待機場所になっているので、タイミングが良ければたくさんのソンテウを見ることができます。こっくりとした赤い車体が可愛いですよね。

そして、駅前を横切る大きな通りが、目的のジャルンクルン通りです。左方向へ進むと、さっそくタイらしい景色に遭遇。お寺へのお供え用品店や、花輪を売る屋台などが並んでいました。


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道路を挟んだ向かい側に目をやると、カラフルな長屋が並んでいます。タイの街並みって色が鮮やかですよね。

このあたりには、トゥクトゥクもたくさん走っています。


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レトロな演出が憎いパッタイ専門店でランチ

ジャルンクルン・ソイ44まで来たら左折します。タイでは路地のことをソイと呼んでいて、各ソイに番号が付いています。このような青い看板にソイの番号が書いてあるので目印にしながら進んでくださいね。


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それではソイ44にあるレトロなパッタイ店「バーンパッタイ」でランチにしましょう。

バーンパッタイはバンコクの有名レストラン「ISSAYA SIAMESE CLUB」を手がけるISSAYAグループが2016年に新しくオープンしたタイ風焼きそば・パッタイ専門店です。


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抜けるような青色の壁が印象的な店構え。エアコンがないオープンな店内には、タイの伝統的な食堂の雰囲気が再現されています。


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開け放たれたドアから外を眺めると、これまたレトロな町並みが目に入ってきます。


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ここではもちろん、タイ風焼きそば・パッタイを注文。具はエビ、豚、鶏など色々選べますが、ここは奮発してカニ入りパッタイ(280バーツ)にしました。可愛らしいホーローの器に盛られて登場!


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ぴりっとした辛味を感じる、美味しいパッタイでした。
ドリンクは、ジンジャー&レモングラスティー(100バーツ)を注文。こちらもホーローのコップで出てきてレトロ感満載です。


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通りを眺めながら、いつまでものんびりしてしまいそうな店でした。

バーンパッタイ
・営業時間:11:00〜22:00
・電話番号:(+66) 2 060 5553
・詳細はこちら>
ISSAYAグループが手掛ける!バンコクのパッタイ専門店「BAAN PHADTHAI」

 

白い本堂と西洋風の木造建築のお寺

次に寄り道するのはソイ42。路地に入ると茶色の木造建築が可愛らしいお寺ワットスアンプルーが出現します。ちょっと西洋ミックスな可愛らしい雰囲気です。


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対して本堂の方は白くてカッコイイ!


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ワットスアンプルー
・地図:Google mapで開く

 

お店の中は別世界!宝石・天然石のお店たち

ワットスアンプルーを出て先に進むと、店先に宝石や天然石をディスプレイしているお店が目立ちはじめます。ちょっと勇気がいるけれど、思い切って扉を開けてみましょう。
そこに並んでいるのは、天然石のアクセサリーパーツ、宝石の原石、完成品などなど。


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女性の心を鷲掴みする美しいものばかり。うっとり眺めていると、店員さんが「それはトパーズ、こっちはアメジスト」などと教えてくれます。
お店によって売っているものが違い、アンティーク調のお店もあったりします。


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通りをさらに先に進むと、シルバーアクセサリーやパーツのお店も増えてきます。ジュエリー好きにとっては心躍る場所です。

 

アサンプション大聖堂と周辺のコロニアル建築群

ソイ40は、バンコクを代表する5つ星ホテル「マンダリンオリエンタル」がある路地です。しかし今回の目的地はホテルではなく、アサンプション大聖堂という教会。


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外観も趣がありますが、中に入ると美しいステンドグラスからの光と、木造建築の落ち着く雰囲気に癒やされます。

アサンプション大聖堂
・地図:Google mapで開く

 

また、この付近ではいくつかの西洋風のコロニアル建築を目にすることができます。現在では使われていない建物もあり、朽ちた外壁がなんともいえない寂れた雰囲気を醸しだしています。


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デザイン&アートの複合施設TCDCが入るバンコク中央郵便局

もう一度ジャルンクルン通りに戻り、今度はバンコク中央郵便局ビルへ。


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今年5月、この歴史ある建物にデザイン&アートの複合施設、TCDC(Thailand Creative & Design Center)が移転オープンしました。TCDCには、デザイン関係の図書館&コワーキングスペース、展示スペースなどが含まれています。図書館&コワーキングスペース部分はメンバー専用となっていますが、一般の方も5階の屋上庭園とカフェ部分は利用可能です。


TCDC屋上庭園からの眺め 著者撮影

クリエイター達たちに囲まれながら、カフェで一休みしていきましょう。


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また、ビジター登録(100バーツ・パスポート提示)すれば、1日だけ単発でメンバー専用フロアを利用できます。


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メンバー専用フロアの図書館部分には、デザインやアート関係の本が並んでいます。英語の本に混じって、日本語の本もちらほら見かけました。


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デザインやアートに興味がある方は、ビジター登録して中に入ってみても面白いかもしれませんね。

TCDC(Thailand Creative & Design Center)
・営業時間:10:30~21:00(月曜定休)
・TEL: (+66) 2 105 7441
・Web:https://ck.tcdc.or.th/
・地図:Google mapで開く

 

中華街が近づくにつれて中国の香りを感じるように

引き続きジャルンクルン通りを北上します。運河を越えると、バンコクの中華街(ヤワラート)に近づいているからか、漢字の看板も目にするように。


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中国式足つぼの店も見かけました。


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ちょうど休憩したいと思っていたので、こちらで歩き疲れた足をしっかりほぐしてもらいました。

 

ワット・トライミットでお守りを買おう


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更に先に進むと、中華街のシンボルである中華門に辿り着きます。そこからほど近い、金色の尖塔のお寺がワット・トライミットです。
本堂の中には、黄金の坐像が安置されており、参拝者の絶えない人気のお寺です。


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ここの本堂の入り口の前方部分では、お守りが販売されています。


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タイミングがよければ、カタコトの日本語で案内してくれるお守り売りのおばさんがいるので、「幸運」「健康」「子宝」「愛情」などなど、それぞれの願いごとにあったお守りを買い求めてみてはいかがでしょうか?

ワット・トライミット
・参拝時間:8:00~17:00
・地図:Google mapで開く

 

街歩きの終点は旅愁あふれる国鉄フアランポーン駅


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ジャルンクルン通り散策のラストは、タイ国鉄のバンコク中央駅であるフアランポーン駅へ。ドーム型の駅舎は、ヨーロッパの駅を思わせます。


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駅舎の中では、地元のタイ人をはじめ、欧米人のバックパッカーなどなど多種多様な人々が電車を待っています。

ここでは、切符を持っていない人でもプラットフォームから自由に列車を眺めることができます。鉄道好きの方はぜひ中に入ってみてください。


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ジャルンクルン通り散策のラストに相応しい、旅愁あふれる私のお気に入りの場所です。

国鉄フアランポーン駅
・地図:Google mapで開く

 

古いものと新しいものが交差するジャルンクルン通り。「タイらしさ」を目一杯感じられる通りなので、街歩きが好きな方に特におすすめしたい散策コースです。バンコクを訪れたら、ぜひジャルンクルン通りを歩いてみてくださいね。

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