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断食明けの祝祭!

イスラム教徒の祭典!シンガポール「ハリ・ラヤ・プアサ」の魅力

神聖な断食明けを祝うイスラムの祭典「ハリ・ラヤ・プアサ」は、シンガポールの国民の祝日にも制定される大切な日。2017年は6月25日(日)。尚、当日が日曜日に重なるため、翌日26日(月)が振替休日となる。

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ラマダン明けを祝うイスラム教の祭典


©Singapore Tourism Board
 
イスラム教の約一か月に及ぶ厳しい断食(ラマダン)明けを祝う「イードの祭り」。それをシンガポールでは「Hari Raya Puasa(ハリ・ラヤ・プアサ)」、または「Hari Raya Aidilfitri(ハリ・ラヤ・アイディルフィトリ)」と呼び、国中がお祝いムードになる。
 

©Singapore Tourism Board
 
当日の朝、モスクでの参拝を終わらせたイスラム教徒は両親を訪問。年配者にその年の悪い行いに対して許しを請うのがしきたりだ。その後親戚や友人を訪問し、祝賀の食卓を囲む。食事にはパンダンの葉で包んだご飯「クェトゥパ」に合わせて、スパイシーなビーフシチュー「beef rendang(ビーフ・レンダン)」や野菜のココナッツミルク煮「sayur lodeh(サヨロデ)」、「sambal(サンバル)」というチリペーストなどが並ぶ。これらの独特な食事は各地の屋台でも見かけられる。
 

©Singapore Tourism Board
 
シンガポールを代表するモスク「サルタンモスク」を有するカンポン・グラムや、Geylang Serai Bazaar(ゲイラン・セライ・バザール)は、こうしたイスラムのイベントの中心地。屋台では食事の他、マレーや中東からの物品を販売するので、観光客でも気軽に祭典の雰囲気を楽しむことができる。

 

美しい衣装にも注目


各地でお祝いのパフォーマンスも ©Singapore Tourism Board
 
ハリ・ラヤ・プアサ当日のイスラム教徒たちは、新調した伝統的な衣装に身につけるのが伝統。男性は「baju Melayu(バジュ・マラユ)」、女性たちは「baju kurung(バジュ・クルン)」と呼ばれる2ピースの衣装を身にまとう。特にシルクや手染めのバティックなどで仕立てられた女性たちの衣装「バジュ・クルン」は、カラフルでビビッドな色彩や、襟の周りに施された繊細な刺繍が美しい。その柄に合わせてお揃いのヘッドスカーフ「tudung(トゥドゥン)」を身に着けるのもお洒落のポイントだ。

多民族国家ならではの多様性が楽しめるこの季節。この時期にしか見られないシンガポールを味わってみては?

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