シンガポール
カルチャー
龍のボートで競う伝統競技

大迫力!ドラゴンボートの大会がシンガポールで開催

龍をモチーフとした細長いボートを約20人で漕ぎ、その速さを競う「ドラゴンボート」の大会 ‘Singapore Dragon Boat Festival 2015’ が2015年7月11日~12日、シンガポールのベドック貯水池で開催される。
 
Dragon Boat Festival_HR_01
©Singapore Tourism Board

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「ドラゴンボート」の起源

「ドラゴンボート」とは、中国の伝説を起源とし、1976年に香港で行われた船漕ぎ競争の大会をきっかけに、スポーツとして体系化された競技である。

今から2000年以上昔、人々から信頼の厚かった「屈源」という名の政治家が、政敵の策略で国を追われ川に入水自殺をした。それを聞いた民衆は、先を争ってボートを出し、屈源の亡骸が魚に食べられぬよう太鼓の音で魚を追い払いながら彼を探した、という故事が由来と言われている。
5月5日は端午の節句。この日に日本でも「ちまき」を食べる風習は、民衆が屈源を探す際に「rice dumpling(ちまき)を川に投げ入れ、魚の気を引きながらボートを漕いだ」という説話が元となっている。

 

世界的スポーツ「ドラゴンボート」

28th SEA Games Singapore 2015
©Sport Singapore

 
競技としての「ドラゴンボート」は、漕ぎ手が約20人と、太鼓の叩き手1人、舵取り1名というメンバーが、太鼓の音に合わせてボートを漕ぎ、その速さを競うというもの。
‘Singapore Dragon Boat Festival 2015’ では、200メートル、500メートル、1000メートルで、漕ぎ手の人数別、男女別、シニア等の種目に分かれ、初日は11種目、二日目の最終日は14種目が競われる。
シンガポールに限らず、海外の様々な国のチームがエントリーし、激戦が繰り広げられる。

アジアをはじめ、アメリカやヨーロッパでも世界的スポーツとしての知名度を高めている「ドラゴンボート」。ぜひこの機会に応援に行ってみては?

 

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