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フィリピンの自然遺産!世界最長の地下河川で洞窟探検に秘境な海でダイビング!

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プエルト・プリンセサ地下河川国立公園   photo:世界遺産ハンター

7,000以上もの島々から構成される群島国家フィリピンには多種多様な6件の世界遺産があります。

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前回の記事ではフィリピンの歴史を感じる文化遺産3件についてご紹介しましたが、実はフィリピンは自然遺産もお勧めなんです!今回の記事では、半端ない自然を楽しめるフィリピンの自然遺産3件についてご紹介したいと思います。

 

プエルト・プリンセサ地下河川国立公園(自然遺産)

登録基準: 「自然の景観美」、「絶滅危惧種」

フィリピンの南西部に位置するパラワン島は、豊かな自然が残るフィリピン最後の秘境と言われている島です。この島に流れているのが世界最長8.2キロのプエルト・プリンセサ地下河川です!

地下河川とは洞窟の下を流れる川です。こちらのプエルト・プリンセサ地下河川は、幅約120メートル、高さ約60メートルの巨大な洞窟からダイナミックに海に流れ出ているのです!

なぜこのような地下河川ができたのでしょうか?パラワン島は石灰岩でできた島で、「雨の島」と呼ばれるほど雨量が多いです。その大量の雨が石灰岩を削って海に流れ込み、地底に洞窟と川ができたのです。ちなみに以前にご紹介したベトナムの「ハ・ロン湾」も石灰岩の大地でできています。ハ・ロン湾でもプエルト・プリンセサと似たような大きな洞窟を見ることができます。

そんな地下河川は手漕ぎボートのツアーで観光することができます。パラワン島の中心都市プエルト・プリンセサから北へ車に揺られること2時間半、サバンという村からボートに乗れます。プエルト・プリンセサから日帰りもできますが、サバンに宿を取った方がゆっくりと地下河川を探検できますよ。

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photo:世界遺産ハンター

ツアーは所要時間約45分とそれほど長くないですが、神秘的で忘れられない体験ができます!まずはボートに乗って海からそのまま洞窟へGO!真っ暗な中を懐中電灯の光を頼りに進んで行くのはドキドキです!しばらく狭い洞窟を進んでいくと、広い空間があり様々な形の鍾乳石などを見ることができます。

パラワン島北部には、こじんまりとしたプライベート感たっぷりなリゾートホテルが多く立ち並んでいるので、リゾートライフも満喫できます。海が美しく魚影が濃いと評判なので、シュノーケリングやダイビングも人気があるんですよ!

・アクセス
日本から首都マニラまで直行便で約4時間。マニラからプエルト・プリンセサまで飛行機で約1時間。プエルト・プリンセサから地底河川クルーズの拠点となるサバンまで車で約2時間半。

 

トゥバッタハ岩礁自然公園(自然遺産)

登録基準:「自然の景観美」、「固有の生態系」、「絶滅危惧種」

プエルト・プリンセサから約200キロ南東のスールー海のど真ん中に、東南アジア最大の珊瑚礁が広がるエリアがあります。こちらがフィリピンで初めて自然遺産として登録されたトゥバタハ岩礁海洋公園です!

世界中のダイバーが憧れるトゥバタハ岩礁は、大小3つの環礁(珊瑚礁がリング状に連なったもの)が世界遺産として登録されています。環礁の外側は「ドロップオフ」と呼ばれる珊瑚の断崖になっていて、マンタなど約380の魚介類、海鳥、ウミガメなどが生息しており海洋生物の宝庫となっています。

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tubbataha- shark airport 2 marble ray and divers, copyright and photo credit: q phia on flickr.  Attribution 2.0 Generic. https://www.flickr.com/photos/q-phia/

そんなトゥバタハ岩礁海洋公園は、プエルト・プリンセサ発の数日間のダイブクルーズで行くことができます。プエルト・プリンセサからボートに乗って、何と約12時間!!でトゥバタハ岩礁に到着。さすがの秘境ですね~。そしてボートに寝泊まりしながらダイビング三昧の日々を送るのです!ひらひらと舞うマンタを見たり、ギンガメアジの群れに囲まれたり、バラクーダに遭遇したり、沈没船を探索したりと水中世界を存分に楽しむことができます。トゥバタハ岩礁がすごいのは水中だけではありません。珊瑚が砕けてできた砂洲にはカツオドリなどの海鳥がたくさんとまっていたりと、ここは鳥の楽園でもあるのです。

海が穏やかな3月から6月くらいしか行くことができないという見事な秘境っぷりなので、訪れるのはなかなか難しいかもしれませんが、日本発1週間程度のツアーもあるようなので行くのも夢ではありませんよ!

・アクセス
マニラからプエルト・プリンセサまで飛行機で約1時間。プエルト・プリンセサからのツアーが一般的。

 

ハミギタン山地野生生物保護区 (自然遺産)

登録基準:「絶滅危惧種」

ハミギタン山地野生生物保護区はフィリピン南部、ミンダナオ島の南東部のプハダ半島にあります。固有種が多いことで知られており、ここでしか見ることができないウツボカズラなどが有名です。ウツボカズラは、とても美しい食虫植物でボルネオ島にある世界遺産「キナバル自然公園」などでも見ることができますよ!

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食虫植物ウツボカズラ キナバル自然公園にて   photo:Miho Shimizu

2014年に世界遺産に登録されたばかりなのでまた訪れたことがある人は少ないですが、フィリピン第3の都市ダバオからのアクセスが良いので、今後人気が出てくること間違いなしです!

・アクセス
マニラからダバオまで飛行機で約1時間半。ダバオからバスで数時間。

 
※記事中の情報は、全て2015年10月現在のものです。

(参考文献:『すべてがわかる 世界遺産大事典 <上・下> 世界遺産検定公式テキスト』、『きほんを知る世界遺産44 世界遺産検定4級公式テキスト』、『地球の歩き方』、『るるぶ』)

 

4年間世界遺産巡りの旅をした夫婦「世界遺産イェーイ!」のコラム
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