インドネシア
カルチャー
豊かな生態系が育まれる楽園

バリ島の実力派ビーチダイブスポット、トランバン

「ドロップオフ」のテルメアジの群れ。水面のきらめきと銀鱗がハレーションを起こしたような、華やかな光景(撮影/原田雅章)

「観光へ行ったついでにダイビングも……」というスタイルは、バリ島では正直、おすすめできません。というのも、バリ島の本当の水中の実力に触れられるエリアは、ツーリストが集まっているエリアとは違うからです。

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ングラ・ライ国際空港から東海岸を進むこと約2時間30分。島の北東部、聖なるアグン山に見守られる“トランバン”。玉砂利のビーチに伝統的な船ジュクンが無数に陸揚げされている、のどかさ満開のビーチです。

玉砂利のビーチから、ビーチエントリーするスポットがほとんど。ダイビングブーツは必携です(撮影/原田雅章)

ここはアグン山からの伏流水が海へと注ぎ、プランクトンも多いため、豊かな生態系が育まれています。しかも、ビーチからエントリーできるスポットがメインで、流れも少なく初心者からOK。

「コーラルガーデン」の浅瀬はサンゴとチョウチョウウオのトロピカルな風景が広がり、沖の砂地のスロープはマクロ系生物の宝庫(撮影/原田雅章)

たとえばビーチスポットの「ドロップオフ」。
水深5メートル付近でテルメアジの大群が渦を巻き、変幻自在に形を変えつつ、視界いっぱいに! おまけにピグミーシーホースにジョーフィッシュ、クダゴンベなど、フォト派のアイドルたちも総出演。

「ドロップオフ」のソフトコーラルの合間に隠れていたクダゴンベ(撮影/原田雅章)

また、人気のダイブスポット「沈船」では早朝からカンムリブダイの群れが登場し、その背後ではキンギョハナダイやスカシテンジクダイの群れがきらきらと群泳。ウミウシや小さなエビ類も豊富で、とにかく魚影がたっぷり。

さらにカラフルな腔腸動物や珍しいマクロ生物など、ひとつのダイブスポットでここまで見どころが詰まっているのは珍しいでしょう。

頭上と手でタンクを運ぶ、たくましいバリニーズのスタッフ(撮影/北川 暢男)

そんなダイビングスポットでサポートしてくれるのは、ノーブルバリ トランバン。ベテランダイバーの三浦褒子さんとバリニーズスタッフに迎えられ、快適にダイビング&リゾートライフが楽しめます!

聖なるアグン山のふもと。伏流水が注ぎ込み、豊富なプランクトンが、魚種魚影の濃厚な海を形成しています(撮影/北川 暢男)

 
■レベル
流れは穏やかで、初心者からOK。ただし、砂泥地が多いので、巻き上げをしないよう中性浮力のスキルは必要。水深20メートル付近まで行くスポットが多いので、安全管理は必須

■ダイビングスタイル
ビーチエントリーのスポットがメイン。玉砂利のビーチなので、ダイビングブーツが必要。通常は1日3ダイブ。ガンガン潜りたい派は、早朝から潜り始めれば1日5ダイブは可能

■ダイビングシーズン
乾季(5~10月)、雨季(11~4月)があり、平均気温は24~31度。水温は27~29度。5ミリのフルスーツが快適

 
取材協力:ダイビングリゾート ノーブルバリ トランバン
http://www.noblebalidive.com/hotel/hotel.html

 

情報、画像提供 : マリンダイビング

日本で最初に創刊されたスクーバダイビングの専門誌『マリンダイビング』(毎月10日発売)。アジアをはじめ、国内外のダイビングエリア紹介、海辺の生き物、ダイビングスクールガイドのさまざまな情報を盛り込んでいます。これからダイビングを始めたいと思っている人はもちろん、すでにダイビングを楽しんでいるダイバーの皆さんや、ダイビングに関わるすべての方々に向けた雑誌です。女性向けの姉妹誌『La SCUBA』も要チェック!
http://www.marinediving.com/

 
水中の楽園 〜Diving in ASIA〜 supported by マリンダイビング
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