TRIPPING! トップ × ASEAN × インドネシア × バリ × ガムラン&影絵芝居のディープな魅力 〜後編〜
2015.2.2 09:57
この著者の記事 インタビュー ガムラン ワヤン・クリ 川村亘平斎 影絵芝居
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幻想的な音を奏でる青銅打楽器・ガムランの響きと光で浮かび上がるシルエットが魅惑的な世界観をもつ、インドネシアの伝統芸能ワヤン・クリ。単なるパフォーマンスや音楽という枠におさまらず、人と「場」の関係を感じるうえで、独特のパワーを放つこの空間は興味深い。そこで、今回の「旅を深めるミニ講座」では、ガムランを中心とした音楽活動を始め、影絵、イラストなど多方面に活躍する川村亘平斎さんにインタビュー。バリ島での経験をたっぷり語ってくれた前編に続き、そのディープな魅力に迫ります。

前編はこちら!

本文を読む


 

——元々は音楽家を目指して、バリ島でガムラン修行をしたとのことでしたが、影絵芝居はどんなきっかけで始めたのですか?

「修行時代に一週間だけ、現地でワヤンを題材にした古典絵画のキャラクターの描き方を学んだのですが、絵を習ったのはこの一回だけです。それから帰国して芝居の音楽を手がけるようになったのですが、その時の演出家に『絵も描けるなら、影絵も作って』と言われ、嫌々始めました(笑)。音楽をやりたいという意地があったので、自分としては不本意だったのですが、しがらみのない環境で影絵作品を作る機会が徐々に増えて、意外と相性が良いことに気づいたんですよね。今も時々感じるのですが、音楽で上手くいかないと思うところも、影絵だと思った通りに形にできることがあるんです。人形の作り方は、ガムランと同じように、習うより見て盗め。現地の工場に行って牛皮から作る様子を見て情報を集めるようにしています」

 

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photo:日本アセアンセンター

 

——以前、川村さんが率いる【滞空時間】の影絵芝居を観た際に、即興的な面白さを感じたのですが、台本はないのですか?

「物語の筋立てやシーン割りは決まっているのですが、台詞は決めずにその場で考えて喋っているので、観客がウケていれば、そのお客さんいじりに集中したり(笑)、キャラクターの設定も即興で面白かったら次に使おうというのも多いです。バリ島のワヤンでも、ダランと呼ばれる影絵師が3、4時間、一人で何役もやるのですが、やはり即興で台詞を作っていて、その状態は落語に似ているんですよね」

 

——落語もそうですが、時代背景によって笑いのネタが違うのも面白いですよね。

「そうですね、バリのワヤンでも大昔から同じ道化のキャラクターが演じられてますが、時事ネタを交えて常に旬の笑いを届けます。僕も最近は、どうやって笑いをとるかを大切にしていて、いわゆる漫才師のような笑いではなく、人が笑っちゃうシチュエーションを作りたいと思っています」

 

——そういう「状態」を作る上で、川村さんが特に大切にしていることとは?

「『祭り』がある状態を作ることですね。自分たちが楽しめて、守られている場所のような。そういう自分に足りないものがバリにはあると思うんです。現地の人々がその瞬間に感じている高揚感や多幸感みたいなものを、日本の人が感じられる場を作っていきたいですね。そのツールとして、音楽が必要だと思うし、影絵が手助けになる場合もある。影というのは実像ではないので、ずっと見ているとぼんやりしてくるんです(笑)。そんな状態で、影絵師が『人を殺してはいけないよ』とか言うと、納得させられる環境があると思っていて。目に見えているものではなくて、それをツールにして、人をグイッと引き寄せた時に何を言うかが一番大事だと思います」

 

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