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バンコクのレストランが2年連続首位

美食家が認めた「アジアのベストレストラン50」2016年版発表

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©Gaggan

アジアのベストレストラン50」の発表式が、バンコクにて2016年2月29日に開催された。

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ランクインした過去最多13か国の実力店のうち首位に輝いたのは、昨年に引き続きバンコクのインド料理店「Gaggan(ガガン)」。2位には、日本から「NARISAWA」。3位はシンガポールの「レストラン・アンドレ (Restaurant André)」がランクイン。その他シンガポールやフィリピンなど、東南アジアから多数のレストランがランクインを果たした。

 

今年で4回目を迎える権威あるランキング

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Restaurant Andre ©Edmond Ho
 
「The World’s 50 Best Restaurants(世界のベストレストラン50)」や、そのラテン・アメリカ版も手掛けるWilliam Reed Business Media社が、「Asia’s 50 Best Restaurants 2016(アジアのベストレストラン50)」の発表式をタイ・バンコクにて執り行った。

Asia’s 50 Best Restaurantsは、アジアのダイニングシーンで活躍する300以上の専門家たちによる投票による、権威あるランキング。2016年で4回目を迎えるアジアランキングの首位には、2015年に引き続きバンコクのインド料理店「ガガン」が選出された。ガガンを含めタイからは4軒、シンガポールからは日本と同率の10軒、フィリピンやカンボジア、インドネシアのレストランもベスト50にランクインを果たした。

 

堂々2年連続首位!バンコク「ガガン」

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2年連続ランキング首位に輝いたインド料理店「ガガン」のシェフ、Gaggan Anand氏が手掛ける遊び心溢れるプレートは、故郷コルカタのストリートフードを現代風の料理法でアレンジした独創的な作品。お店はコロニアル調のエレガントな雰囲気だが、肩肘張らないスマートなサービスに定評がある。キッチンに隣接する巨大窓のテーブルで、シェフ達の魔法のような手さばきをご覧あれ!
 
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©Nahm
 
ランキング常連になりつつあるバンコクのタイ料理「Nahm(ナーム)」は、昨年より1つランキングを落として8位に。タイ王室のレシピを踏襲するロイヤルメニューは、地元民から世界までをも魅了する味へと変化し続けている。
 
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©Eat Me Restaurant
 
タイからはその他、19位にIssaya Siamese Club(イッサヤ・サイアミーズ・クラブ) 、23位にEat Me Restaurant(イート・ミー・レストラン)がランク入りした。

 

シンガポール実力店の数々

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Restaurant Andre ©Edmond Ho

今回のランキングで、日本と同率の10軒ものレストランが選出された美食の国、シンガポール。昨年のアジアランキング5位から順位を2つあげた「Restaurant André(レストラン・ アンドレ)」は、4年連続で同国首位に輝いた。台湾出身、在日経験もあるシェフAndré Chiangが表現する8つのDNA(unique, pure, texture, memory, salt, south, artisan, terroir)は、一皿一皿に彼の哲学として凝縮される。
 
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Waku Ghin – Slow Cooked Ocean Trout with witlof ©Marina Bay Sands
 
続いて6位のWaku Ghin(ワク・ギン)は、あのマリーナ・ベイ・サンズにて日本人シェフ和久田氏によるデギュスタシオンコースが楽しめるモダンジャパニーズレストラン。日本国外初の日本酒大使でもある和久田氏の選んだお酒も味わえる。
 
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Sebastien Lepinoy(Executive Chef) ©Les Ami
 
12位には不動の人気店Les Amis(レザミ)、14位にはBurnt Ends(バーント・エンズ)などもランクイン。部門外の「アジアのベストパティシエ賞」でも、古典的なレシピにオリジナルのテイストを融合させた独創的なお菓子作りで定評のある、シンガポール人パティシエのCheryl Koh(チェリル・コウ)氏が受賞した。

 

その他、東南アジア各国のレストランも健闘

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©Gallery Vask
 
タイ、シンガポールの他、東南アジア諸国のレストランもランキングに名を連ねている。
フィリピンでは、数々のミシュランレストランで修行を積んだスペイン人シェフによる、モダンスペイン料理店「Gallery Vask(ギャラリー・ヴァスク)」が初登場39位に。部門外の「アジアの最優秀女性シェフ賞」にマニラ出身のMargarita Forés(マルガリータ・フォレス)氏も選ばれた。
 
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Best Female Chef – Margarita Fores ©Asia’s Best 50 Restaurants 2016
 
カンボジア・シェムリアップにある伝統的な木造建築の店を構えるフレンチ系レストラン「Cuisine Wat Damnak(キュイジーヌワットダムナック)」は、43位と健闘。
インドネシアのバリ島の「Locavore(ロカヴォール)」も地元の食材をふんだんに取り入れたモダンヨーロピアンで49位に食い込んだ。
 
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Locavore ©Rupert Singleton
 
2016年で4回目の開催となったAsia’s 50 Best Restaurants 2016には、それぞれの国で多様なルーツを持つシェフ達による独創的なレストランがランクイン。当ランキングのグループ・エディター、ウィリアム・ドルー氏の言葉通り、「アジアにおけるダイニングシーンの成長と多様性」を証明する結果となった。

 
尚、日本からは、2位にランクインした「NARISAWA」の他に、下記のレストランがランクイン。
5位(昨年4位):日本料理 龍吟(東京・六本木)
11位(昨年14位):ハジメ(大阪・肥後橋)
16位(昨年12位):レフェルヴェソンス(東京・西麻布)
20位(昨年49位):カンテサンス(東京・北品川)
24位(昨年33位):TAKAZAWA(東京・赤坂)
26位(昨年40位):鮨 さいとう(東京・六本木)
31位(初登場):ラ メゾン ドゥ ラ ナチュール ゴウ(福岡・西中洲)
37位(初登場):傳(東京・神保町)
42位(初登場):菊乃井本店(京都・東山)

更に、東京・神宮前の「フロリレージュ」が部門賞「注目のレストラン賞」を、東京・北品川の「カンテサンス」が「ハイエスト・クライマー賞」を受賞。

 
Asia’s 50 Best Restaurants 2016
http://www.theworlds50best.com/asia/en/asias-50-best-restaurants.html

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